2007/1/28 日曜日

現場進行状況その6(白い建物)

建物の足場が徐々に外され、その白い空間がようやく姿を現し始めました。

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 写真にあるのはメインエントランス部分です。そこは4階までの吹抜けの空間となっており、思っていた以上に気持ちのよい空間となっています。現場を見に行った時、思わず「おわっ!ひろいっ!」っていってしまいました(笑)。

また、今回はただの白い塗装だけではなく、その塗装の上から光触媒なるものをさらに吹付けています。一度は聞いたことがあるかもしれませんが、光触媒とはその主な成分が酸化チタンです。その酸化チタン光触媒は光を吸収すると大きく2つの機能を発現します。1つは強い酸化作用 、2つに超親水作用です。建築で利用されているのは超親水作用になります。その作用は自動車のバックミラーでも利用されていますが、水がはねついても表面で水滴とはならず、そのまま流れ落ちるので雨で定期的にこのような水が流れることにより、表面が洗浄され、いわゆるセルフクリーニング作用をもつことになります。つまり、太陽が昇り雨が降る限り半永久的きれいな状態を保つことができるのです。。。メンテはいりますが(笑)。写真はその光触媒を職人さんが吹付けている状況です。

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ちなみにテナントからエントランスホールを見ると下の写真のような感じです。(写真は2階の桜井先生のところから見た写真です。)

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オーナーさんが現場に。

1/25にオーナーさんが現場を見に来られました。

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これまでに何度か現場を見られていましたが、今までは足場があったりサポートや型枠があったりとなかなかその空間を体感することができませんでした。しかし、ここにきてようやくそれらが外され、スケルトン状態ですがその空間を体感できたと思います。今まで以上に時間をかけてじっくり見られていたその姿がとても印象的でした。

 オーナーさんはあっちにこっちに移動しては考え込んでしました。今まで私たちと何度も打合せを重ね、自分の中にできあがったイメージと実際の空間を重ね合わせていたのだと思います。

いい建築をつくりたいと思うのならば、どうしたらいいのか。それはいい建築の空間を体感することだと思います。本に載っている写真をいくら見ても所詮は視覚を働かせることしかできません。空間を体感すること。それは空間を五感で感じるということです。いい空間というのは、一つの要素では成り立っていません。その空間、場所でしか感じることができないものをどれだけ引き出せるか、それが一番大切なことだと思います。

 

ひと昔前は、その場所性を無視した開発が至るところで行われていたと思います。風土や土地を画一的にしかとらえていない建物はそこでなければ成り立たないわけではなく、平地だろうが斜面地だろうが関係がない。そんな建物が今でもたくさんあります。日本には四季があり、日本人は昔から自然を神聖なものと考えていたので、いかに住まいに引き込むか、取り入れるかを考えてきました。例えば坪庭もそうですし、障子もそうです。もともと、ゲニウス・ロキ(地霊)というものを大切にしてきたのだと思います。

一見、モダンでスタイリッシュな建物でも、見た目や機能、ディテールにしかこだわりやコンセプトがない建物はつまらないものです。しかし、設計手法としてコンセプチャルになればいいということでもなく、大事なのはその風土や場所性、文脈を考慮することであると思っています。

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